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友情?

 

女1 智

女2 麻美

 

女1 ねぇ!あたしと付き合って!!

 

女2 はぁ?

 

女1 いいでしょ!?麻美付き合ってる人とか居なかったわよね?

 

女2 そりゃそうだけど、なんで智と付き合うことになるのよ?

 

女1 ソレを聞いちゃうの?

 

女2 そりゃー聞くわよ。当たり前でしょ?

 

女1 実は・・・

 

女2 実は?

 

女1 先輩にフラれちゃったんだもーーーん!

 

女2 もーーーん!じゃないわよ!!

 

女1 フラれちゃったんだぬーーーーん!

 

女2 語尾変えりゃいいってモンじゃない!

 

女1 じゃあどうすりゃいいのよ!

 

女2 なんでそこであんたがキレんのよ・・・。

   私が言いたいのはフラれたのは解ったけど

   どうしてそこで私に矛先が向いたのかって事よ

 

女1 そんなに不思議じゃ無くない?

   フラれた事で、いつも身近に居る存在に気付いた、って事かしら

 

女2 あのね麻美、あなたの性別は?

 

女1 女よ?

 

女2 よく解ってるじゃない。そしてあたしの性別は?

 

女1 女でしょ?・・・はっ!?まさか違うの!?

 

女2 女よ!間違いなく!何度もお風呂で見てるでしょ!?

 

女1 そうよね!よかったー・・・

 

女2 まったく・・・。それじゃー解るわよね?私達、女同士よ?

 

女1 そうね

 

女2 女同士で付き合うとかおかしいでしょ?

 

女1 どうして?

 

女2 え・・・?

 

女1 今時、同姓カップルなんて珍しくないじゃない

 

女2 え!?智・・・そういう趣味だったの・・・!?

 

女1 趣味とかはよく解らないけど、

   好きになったら関係ないよねー

 

女2 そういう人だったのか・・・

 

女1 どうしたの?

 

女2 2年も付き合ってた友人の新たな一面に打ちひしがれてんのよ

 

女1 え!?あたしたち付き合ってたの!?

 

女2 お友達として!ね!

 

女1 なぁんだ~・・・

 

女2 とりあえず、あなたの趣味は解ったけど

   それで、なんであたしなの?

 

女1 だから言ったじゃない。身近に居る存在に気付いたのよ

 

女2 それ、妥協って言うんじゃないの?

 

女1 違うわよ!困った時にはいつも助けてくれる・・・

   そんな、あなたの優しさに気が付いたのよ!

 

女2 あんたが助けるまで離さないからでしょ・・・

 

女1 そうだっけ?

 

女2 そうよ。それに私は普通に男の人が好きなんだから

   あなたがいくらあたしを好きでも無駄よ

 

女1 大丈夫!女の良さをこれからじっくりと教えてあげるから

   麻美は心配しなくてもいいのよ~。

 

女2 ちょ、ちょっと・・・やめて・・・こないで

 

女1 いいからいいから私にぜーんぶ任せて、ほら力抜いて

 

女2 いやあああああああ!!

 

女1 へへへへ、よいではないかよいではないか

 

    ごんっ

 

女2 やめなさい!!

 

女1 痛~~い。もう~冗談じゃな~~~~い

 

女2 あんたのはもう冗談じゃないでしょう~!?

 

女1 ・・・麻美の事がいいなーって思うのは冗談じゃないんだけど

   麻美には受け入れられないでしょ

 

女2 そりゃ・・・ね

 

女1 好きな人にムリに気持ちを押し付けたところで

   どうにもならないってのは、解ってるしね

 

女2 気持ちはうれしいけど・・・・

 

女1 それにやっぱり麻美とはずっと仲の良い友達でいたいしね

 

女2 智・・・

 

女1 あはは、ごめんね!

 

女2 智・・・!あたし・・・!

 

    電話

 

女1 あ、ごめん、 

   はい智だけど。ああ、涼子どうしたの?え・・・?

   あたしに告白したい人がいる!?松坂桃李似!?

   超イケメンじゃん!!行く行く!すぐ行くから!!

 

女2 え・・・智・・・?

 

女1 ごめんね!麻美、あたしは新しい恋に全てを捧げるわ!!

   まってて~、王子さまぁああああああ(F.O)

 

女2 ・・・・女ってやつぁああああああ!!!

 

  おわり

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